ようこそ! Taurusの橋梁点検ノートへ。
今日は橋梁点検の法令化(義務化)について、Linxxxメンバーとの対談形式でお届けします!
【橋って丈夫そうに見えるし、そんな老朽化しているようには見えないよね。】
今日は橋梁点検の義務化について、Linxxxメンバーとの対談形式でお届けします!
Linxxxうさぎ🐰:
前回の対談で橋の老朽化のことについて話しあったけど、やっぱり点検って大事なんだね。
Taurus🐂:
そうだよ。どんなものも時間が経てば劣化していくんだから。車だって、靴やスマホだって、何でも劣化もするし、古くもなるでしょ?普段の生活でもみんな気付かないうちに点検して、修理しているんだから。
Linxxxうさぎ🐰:
でもさ、橋って丈夫そうに見えるし、そんな老朽化しているようには見えないよね。
Taurus🐂:
たしかに。橋って普段上を通過するだけだからね。下からのぞき込む人ってあまりいないよね。
Linxxxうさぎ🐰:
あなた以外はね。初めは何してるんだろうって思ったもん。
Taurus🐂:
俺だけじゃないよ。俺は仕事柄つい。
それはそうとですね、おれも橋梁点検の業界に入るまでは、まったく老朽化の問題なんて考えたことなかった。それまでは新しい橋をつくる業界にいたから、橋が壊れるなんて想像したことなかったし。だってあんなの壊れたら大変だよ?
Linxxxうさぎ🐰:
そりぁ、私たちはわからなくて当然だ。だって、ご専門の人がそれなんだから。
Taurus🐂:
そう言わないで。新しい橋をつくる分野とメンテナンスする分野では技術者の思考回路が全然違うんだよ。新しい橋をつくる技術者は初めから橋が壊れることなんてを想定していない。反対にメンテナンス技術者には、橋には寿命があって、いつかは壊れるものっていうことを想定している。
Linxxxうさぎ🐰:
全然違うね。でもなんで?専門学校のときに習わなかったの?
Taurus🐂:
記憶にございません・・・。新しいものをつくるための授業はあったけど。今はメンテナンス分野に力を入れている学校があって、授業や課外学習もあるようだね。Twitterで学校とか企業とか情報発信しているし。点検したりドローンとばしたりしているツイートがあるよ。
Linxxxうさぎ🐰:
へー。たまにテレビでもやっているよね。ちなみに点検って昔はやっていなかったの?
Taurus🐂:
まったく点検をやっていなかったわけではないんだろうけど、今みたいに定期的に点検していたわけじゃないし。そもそも法律で点検が義務化されたのも、平成26年からだからね。
Linxxxうさぎ🐰:
そうだよね。点検が5年1回やることになったのも最近だもんね。
Taurus🐂:
日本全国に72万もの橋があって、それを定期的に点検する。大変なことだよ。数字が大きすぎて業界のおれでもどんなに大変なことか分からなくなるよ。自治体職員の友だちからは前に、『義務化されても点検できる人もいないし、なおせって言われてもそんなお金ないよ』って言われたし。
Linxxxうさぎ🐰:
でも点検しなきゃ駄目なんでしょ?人とお金がないからって特例とか。
Taurus🐂:
ないですね。だって、法令化って法律で義務化されたことなんだから。点検しなかったら、違法になっちゃう。だから点検が大変なんだよね。
Linxxxうさぎ🐰:
きつー。いきなりやれって言われてもね。でもさ、なんでいきなりこんな話になったの?
Taurus🐂:
それはネット調べると詳しいことがのってるけど、「笹子トンネルの天井板崩落」って知らない?
Linxxxうさぎ🐰:
知ってる。当時、ニュースでやってたから。でもあれはトンネルでしょ?
Taurus🐂:
そう、トンネル。あれが点検義務化のきっかけになったんだ。ようはトンネルに限らず土木構造物が老朽化してきていて、点検をきちんとやらないと同じような甚大な事故がおきるよ!って。
Linxxxうさぎ🐰:
そうかー。事故になるほどの老朽化はこわいもんね。だからいきなりというか、急いで点検をすることになったのか。うんうん、納得。ありがとう。次回の対談は何にする?
Taurus🐂:
そうだな。「点検が義務化されたその後どうなった?」っていう感じでいくか。調べておきます。