ようこそ! Taurusの橋梁点検ノートへ。
今日はインフラの老朽化について、Linxxxメンバーとの対談形式でお届けします!
【えーーー!!橋って落ちるの?!っていうか最近多くない?】
Linxxxうさぎ🐰:
ではさっそく、このところ社会インフラの老朽化が問われているけど、橋についてはどうなの?
Taurus🐂:
日本の橋の多くは、戦後の高度経済成長期にたくさんつくられたんだ。
Linxxxうさぎ🐰:
高度経済成長期というと、戦後の復興に力を尽くした時期だよね?
Taurus🐂:
そう。戦争で壊滅してしまった道路や橋、建物等のインフラをそのときにたくさん整備したんだ。でも、そのインフラたちが老朽化により寿命を迎えているんだ。
Linxxxうさぎ🐰:
寿命?橋にも寿命があるんだね。だいたい何年くらいなの?
Taurus🐂:
一般的には50年と言われているんだ。全国には橋が約72万橋あるんだけど、50年経過した橋が今は30%。10年後には60%にもなるんだよ。急激でしょ?これ資料ね。
Linxxxうさぎ🐰:
うわぁ・・・。10年後にはほとんどが寿命を迎えるってこと? 大丈夫なの? 橋が落ちたりしない?
Taurus🐂:
寿命と言われている50年が過ぎたら、すぐ落ちるわけではないよ。メンテナンスもしているし。それは橋に限った話じゃなくてモノっていうのは劣化するからね。ただね、そのくらい老朽化してきているってことは事実。例えばこれ見て(PCカタカタカタ)。
【本当に起きている!「橋が落ちて人が死ぬ」という悲惨な崩落事故】 2006年9月 カナダ/デラコンコルド跨線橋 死亡者5名、負傷者6名(建設後35年が経過) 2007年8月 アメリカ/ミシシッピ橋 死者13名、負傷者145名(建設後40年が経過) 2018年4月 ミャンマー/ミャウンミャ橋 死者2名(建設後22年が経過) 2018年8月 イタリア/モランディ橋 死者38名、負傷者15名(建設後51年が経過) 2019年10月 台湾/南方澳跨港大橋 死者6名、負傷者12名(建設後21年が経過) |
Linxxxうさぎ🐰:
えーーー!!橋って落ちるの?!っていうか最近多くない?
Taurus🐂:
多いよね。それでさっきの話だけど、これを見てわかるように橋だってきちんとメンテナンスしないと落ちるんだ。日本ではまだ事例は少ないけど、アメリカのほうが日本より早くインフラを整備しているから、老朽化するのも当然アメリカの方が早いってだけで。それでアメリカは日本に先立ってインフラのメンテナンスに力を入れ始めているんだよ。
Linxxxうさぎ🐰:
そうだよね。日本もそうなる前になんとかしないとね・・・
Taurus🐂:
だから日本もメンテナンスに力を入れ始めているんだ。橋梁の定期点検の法令化もその1つだし。ただ、法令化されるまで点検していなかった橋や補修を必要とする橋がたくさんあって、今その補修が追いついていないという問題が出てきている。人材もいない、お金もない。大きな問題なんだ。
Linxxxうさぎ🐰:
とりあえずわかった。橋がこんなに落ちているのは知らなかったけど、メンテナンスが大事なのはわかっているし、そのためのLinxxxだもんね!