座談会シリーズの第4弾となった前回の【「力仕事」は不要!橋のメンテナンスは女性にもおすすめ!】に続き、今回は第5弾【「土木=男社会」は時代遅れ!? 女性の活躍の場はここにもある!】をご紹介します!
女性目線からみた“橋梁メンテナンス業界で働く魅力“を、彼女たちの生の声とともにお届けいたします。
この記事を読み終わる頃には、あなたもきっと、ドボジョの仲間になりたいはず!

【 まだまだ女性の少ない業界だけど、わたしはこの業界のスペシャリストを目指してるんですよ 】
Linxxxうさぎ🐇:
土木っていうと、男社会っていう業界体質がまだまだ強いイメージがあるんですけど、実際のところどうなんですか?
Cさん:
そうですね・・・
入社する前は、わたしもやっぱり、そういうイメージはありましたね。
どんなに仕事ができても、「女だから」っていう理由で、男性の社員から見下されたりとか、馬鹿にされたりとか・・・
嫌な思いをすることもあるのかなーって。
Bさん:
「女のくせに!」とかね(笑)
Aさん:
「女に何ができる!」とかね(笑)
Bさん:
「女なんだから!」とかね(笑)
Aさん:
「これだから女はダメなんだ!」とかね(笑)
Linxxxうさぎ🐇:
おっ、なんだか盛り上がってきましたねー!
全員:
あっはっは(爆笑)
Cさん:
でも、実際に入社してみたら、全然そんなことはなかったですねー。
入社したばかりの頃、上司から「仕事に男も女も関係ないから」って言われて。
なんか、すっかり拍子抜けしちゃいました(笑)
Aさん:
そうだよねー。「女だから」っていう理由で、特別扱いされるっていうのはないよね。
男だろうが、女だろうが、褒められることもあれば、がっつり叱られることもあるし(笑)
Linxxxうさぎ🐇:
がっつり叱られることもあるんですか・・・「やる気がないなら帰れ!」とか?!
男性が多い職場だと、やっぱり、大声で怒鳴られちゃったりするんですか?(涙)
Aさん:
いやいや、さすがに、そういうのはないですけど(笑)
たとえば、橋の点検で、壊れている部分のチェックが甘かったり、見落としがあったりすると「こういうちょっとしたミスが、大きな事故につながるんだぞ!」って、厳しく指導されることはありますよ。
Cさん:
橋のメンテナンスって、一見地味な仕事ですけど、人の命に関わる仕事ですからね。
Aさん:
そうそう。人の命を守る仕事に、男も女も関係ないからねー。
Bさん:
たしかに、そう言われてみると、わたし、今までこの仕事をしていて、「男だから」とか「女だから」とかって、あんまり意識したことないかも。
Cさん:
わたしもです。
仕事で求められることも、技術者としての評価も、男女関係なく対等ですしね。
Linxxxうさぎ🐇:
そうなんですねー。
ちなみに、みなさんの職場で、役職や肩書きを持っている方(女性技術者)って、いらっしゃるんですか?
Bさん:
います、います!
新入社員の教育係とか、点検チームのリーダーとか、うちの会社に何人かいますよ。
Cさん:
あっ、うちの部署のリーダー(管理職)も女性です!
Aさん:
でも、土木業界で女性が活躍しているのって、世間にはあんまり知られてないよねー。
そうだねー。うちの会社に入ってくる新入社員の子たち、オリエンテーションの時に、先輩(女性技術者)が「リーダーの〇〇です」って自己紹介したら、「女だ!」とか「すげぇ!」とかって、会場がざわつくもん(笑)
Bさん:
あー、わかるわかる!今の若い子たちにとっても、土木業界で女性が働いているのって、意外なんだろうね。
Cさん:
あっ!でも、今年うちの職場に入ってきた新入社員の中に、「土木の女性技術者に憧れて、この会社に入りました」っていう子がいましたよー。
Linxxxうさぎ🐇:
へぇー!何がきっかけとなったんでしょう?
Cさん:
その子は、もともと土木の仕事に興味はあったみたいなんですけど、“土木は男性が多い職場だし、女性は活躍できない業界なんだろうな”って思っていたようで、就職先にするつもりではなかったみたいなんですよね。
Linxxxうさぎ🐇:
男社会だとか、女性は活躍できないとか、そういう先入観があると、就職先を探すにしても、なかなか選択肢には入らないですよね。
Cさん:
そうなんですよね。でも、大学生のときに「女子学生と女性技術者の交流会」っていうイベントに参加して、現役の女性技術者の方たちからお話を聞く機会があったそうなんです。
その時に会った女性技術者の方が、「まだまだ女性の少ない業界だけど、わたしはこの業界のスペシャリストを目指してるんですよ」って、自分のお仕事のこととか、将来目指していることとか、楽しそうに話してくれたらしくて。
Linxxxうさぎ🐇:
こんな風に言われたら、ほろっときちゃいますね。
Cさん:
最近は、現場見学会とか、女性技術者との交流会とか、学生さんや一般女性の方でも参加できるイベントがありますから、ぜひぜひ参加してもらいたいですね。
この業界で活躍している女性技術者たちの姿を、もっともっと知ってもらえたらなーって思います。
Bさん:
そうだよね。
そういうのがきっかけで、「わたしもこんな女性になりたい」とか「わたしもこんな風に働きたい」とか、何か少しでも感じてもらえたら、わたしたちも嬉しいよね。
Linxxxうさぎ🐇:
ところで、みなさんの職場には、女性の新入社員って、毎年何人くらい入社してくるんですか?
Aさん:
うちの会社は、毎年ひとりは(女性が)入ってきますね。
今年は2人、去年はたしか・・・1人だったかな。
まだまだ少数派ですけどねー。
Bさん:
うちの会社は、その年によって、入ったり入らなかったりですけど。
業界全体としては、インターンに応募してくる女子学生さんとか、女性の新入社員の数って、年々増えているみたいですよね。
Cさん:
今年入った新入社員の子たちから聞いたんですけど、最近は、土木学科に通う女の子も増えてるらしいですよねー。
Bさん:
うんうん、わたしも聞いたことある!ひと昔前までは、土木学科に通う女の子って、クラスに2~3人くらいしかいなかったけど、今はクラスの半分近くが女の子、っていうところもあるんだってね。
Cさん:
そうみたいですよねー。それに、最近は学科の名前も「社会基盤工学科」とか「都市環境デザイン学科」とか、“土木”っていう言葉を使わないところ(大学)が多いみたいですよね。
Linxxxうさぎ🐇:
へぇー、そうなんですか!? ずいぶんとオシャレな名前に変わってるんですね!
それに、土木学科って、何かこう、男子校みたいなイメージだったんですけど・・・。
最近は、女の子にも人気なんですか?
Aさん:
ひと昔前までは「土木なんて絶対やめろ」っていう親が圧倒的に多かったじゃないですか。
でも、今は「土木は不況に強いから、どうせ進むなら、建築より土木のほうがいいみたいだぞ」って、親に勧められる子もいるみたいですよ。
Linxxxうさぎ🐇:
たしかに、この業界って、コロナだろうが、何だろうが、びくともしませんからね。
災害はさすがに、ビビっちゃいますけど(笑)
Cさん:
あはは(笑)
それに、この業界って、どこも人手不足が深刻ですから・・・。
女性の採用に力を入れている会社も、かなり増えているみたいですよね。
Bさん:
うんうん。そういえば、うちの会社のサイト、女性向けにリニューアルする企画があるらしくて。
「女性社員の紹介ページを作るから、インタビューさせてね」って、人事の人からメールが来てたなぁ。
Cさん:
そうなんですか!いいですねー。
うちの会社も、女性社員の働いているところを(会社のサイト)に載せるらしく、近いうちに写真撮りに来るって言ってました。
Aさん:
うちも、うちも!女性の新入社員、絶賛募集中!
女の子にたくさん入社してもらって、職場の女子力、高めたいよね(笑)
Bさん:
あっ、そうだ!
せっかくだから、Linxxxうさぎさんからも、ブログを見てくれているみなさんにPRしてもらいましょうよ(笑)
Cさん:
それ、いいアイディアですね!
Aさん:
それじゃあ、Linxxxうさぎさん!
よろしくお願いします!
Linxxxうさぎ🐇:
はいっ!というわけでですね、この記事を読んでいるあなたからのご応募、お待ちしてまーす!
・・・こんな感じで、どうでしょうかね?(笑)
全員:
あっはっは(爆笑)
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【次回予告】
女性技術者たちが自ら切り開く“働きやすい職場”への道
※来週末更新予定です!